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04 深浦 木村さんは、今回はじめて言語聴覚士という役をな さったことと思いますが、「言語聴覚士」を、もともとご存知 でしたか。 木村 恥ずかしいことですが、これまで知りませんでした。 でも、たとえば脳梗塞など脳に障害を受けた人が、言葉が 不自由になることがあることは、前から知っていました。それ を専門にリハビリする職業があるということは、知りません でした。 深浦 我々も、言語聴覚士のことを一般の人に広く知っ ていただくために、積極的に宣伝をしなくてはならない、と 思っているところです。今回、言語聴覚士の役を演じられ て、言語聴覚士の仕事についてどのように感じられました か。 木村 私の台詞の中にもありましたが、言葉を失うという ことは、「言葉のわからない外国に来たのと同じ」で、自分 がどうしたいのかも言うことができません。人間は、しゃべる 動物ですから、言葉でコミュニケーションがとれないという のはものすごくストレスを感じるはずです。病気や事故など 何らかの理由で、今まで話せていた人が言葉を失うという 状態になるわけですから、大変なことです。専門的にリハビ リをしてくださる方がいるというのは、本当に大切だと思い ます。 深浦 そうですね。我々も患者さんに寄り添いながら、言 葉が出てくるようになるのをサポートしているのですが、こう いう仕事があることを、国民の多くの方々にお知らせしてい きたいと思っています。 木村 そうですね。 深浦 今回のNHKの連続ドラマ「はつ恋」が、一つの良 いきっかけになればと思っています。 木村 本当にそうですね。 深浦 失語症の患者さんが感じられるストレスについて、 何か実感されたのでしょうか。 木村 森田先生の病院にうかがい、お二人の患者さんが 実際リハビリしているところを見学させていただきました。 お一人の方は平澤さんといって、脳出血になられて失語 症は大分良くなっていらしたのですが、緊張したりするとや はり言葉が出なくなることを身近で感じました。すごく間近 なところでリハビリを拝見させていただき、すごく感謝してい ます。言語聴覚士と患者さんの間の信頼関係が大切だと いうことを、その時実感しました。 深浦 患者さんたちは、本心では自分の言葉が出ないこ とを、隠したいという気持ちもあるかと思います。 好評を博したNHKの連続ドラマ「はつ恋」。 その主人公である言語聴覚士・村上緑を演じた木村佳乃さんと日本言語聴覚士協会の深浦順一会長、 そしてこのドラマの監修に携わった森田秋子理事の三人に、ドラマにまつわる思いを語っていただきました。 なお、本インタビューは6月10日に行われました。 言語聴覚士という 職業を演じて… 役作りのためのリハビリ見学、 言語聴覚士は大切な仕事…