言語聴覚士になるは、法律に定められた教育課程を経て国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受ける必要があります。試験は毎年3月に行われ、合格率は40~50%台で推移しています。
1999(平成11)年の第1回国家試験以来、12回の国家試験が行われ、 現在では全国で18,960人(2011年4月時点)の言語聴覚士が活躍しています。



高校卒業後、文部科学大臣が指定する大学(4年制、3年制短大)、または、厚生労働大臣が指定する言語聴覚士養成所(3年ないし4年制の専修学校)に入学し、必要な知識と技能を修得し、卒業する必要があります。
一般の4 年制大学を卒業した場合は、専修学校(2年制)で必要な知識と技能を修得する必要があります。
また、外国の大学などで言語聴覚士に関する学業を修めた場合は、厚生労働大臣の審査・認定を受けることで受験資格が得られます。
養成教育の現場では、基礎・専門基礎科目として言語・コミュニケーション行動に関連する医学、心理学、言語学、音声学、音響学、社会科学などを学びます。
また、専門科目として言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発声発語・嚥下障害学、聴覚障害学などを学習します。
さらに、病院、リハビリテーションセンター、小児の療育施設などで臨床実習を行い、言語聴覚障害がある方を支援するのに必要な知識・技術・倫理を修得します。

言語聴覚士が対象とするのは、お年寄りや幼児、後遺症で悩む方々など様々です。
それぞれ思い通りに表現することができず、もどかしい気持ちでいる場合がほとんどです。
こうした臨床現場では、知識や技術はもちろんのこと、観察力や想像力、患者さんに的確に伝えるための表現力が必要です。
また、つねに冷静に接し、適切な信頼関係を築くことも必要となります。患者さんの思いを受け止めることのできる、豊かな人間性が大切になるのです。